栽培品種一覧
鴨梨(ヤーリー)
梨の品種の中で香りNo.1
中国原産の梨で、その形が鴨が首をすくめた姿に似ているところから、その名が付いたとされており、一般的に中国読みの「ヤーリー」と呼ばれています。
香りが高いのが特徴で、例えるなら、柑橘類のようにさわやかな香りです。
また、追熟と言って、収穫後約1ヵ月間寝かせることで、より一層香りと食味が増して、食べ頃になってきます。
全国でも当「岡山県・西大寺雄神地区」が、唯一の産地ですが、年々生産量が減少しており、とても希少な梨となってきています。
「ローマは一日にして成らず」と申しますが~
この鴨梨は、安定した品質のものができるまで、非常に年月がかかります。
苗木を植えてから、20年ぐらい経った頃に、父親が「やっと表面のデコボコがなくて、きれいな梨ができた」と言っていたのを覚えています。」そんなに年月がかかるうえに、病気に弱く、表面をちょっと強めに触るだけで黒ずんでしまう、とっても手間暇かかる難しい梨です。
【鴨梨の特徴】(あくまでも当園の主観ですのでご了承ください)
甘み :さわやかな甘みがあります。
酸味 :適度な酸味があります。
香り :独特の甘酸っぱい香りがあります。
水分 :多い方です。
食感 :日本梨に近いシャキシャキとした食感です。
日持ち:追熟させて発送しますので、お早めにお召し上がりください。
レア度:全国でも非常に珍しい梨です。
愛宕梨(あたごなし)
岡山県が全国シェアNo.1
甘みと酸味のバランスが整ったコクのある甘味が特徴で、後味がメロンに似ていると言う人もいます。
また、鴨梨と同じように追熟させることで、甘みと食味が増してきます。大きいものだと1キロ超え、岡山での年末の贈答品として人気の高い梨です。
「大きいことはいいことだ」と申しますが~
このジャンボな愛宕梨は、10月末から11月初旬に収穫するもので、梨の品種の中では一番遅く、7か月もの期間をかけて成長します。
その分、いろいろとリスクがあり、病気や害虫はもちろんのこと、カラスや台風などいろいろと天敵に合い、冬になってやっと収穫にたどり着けます。
【愛宕梨の特徴】(あくまでも当園の主観ですのでご了承ください)
甘み :コクのある甘みです。
酸味 :適度な酸味があります。
香り :少しあります。
水分 :適度な水分があります。
食感 :サクサクとした歯ごたえが良い食感です。
日持ち:追熟させていますが、お正月ぐらいまでは日持ちいたします。
レア度:岡山県の以外ではあまり出回っていません。
にっこり
当園のもう一度食べたい梨No.1
栃木県において、「新高梨」と「豊水梨」を掛け合わせて誕生した優秀品種です。
肉質はとても滑らかで、歯触りがよく、一口かじればジューシーであふれ出る果汁に満足するはずです。2010年から栃木県以外でも栽培可能となりましたが、岡山県産は、まだほとんど出回っていません。
「桃栗三年柿八年、梨の馬鹿目が十八年」と申しますが~
このにっこりは優秀で、木の成長が非常に早く、4年目で梨が収穫できました。
しかし、オリジナルの栽培技術が確立するまでは、ことわざの意味通り18年ぐらいかかりそうです。
【にっこりの特徴】(あくまでも当園の主観ですのでご了承ください)
甘み :非常に強いです。
酸味 :ほとんどありません。
香り :ほとんどありません。
水分 :非常に多いです。
食感 :ジューシーでみずみずしい食感です。
日持ち:お正月まではぐらいまでは日持ちいたします。
レア度:岡山県産は非常に少ないです。